Falco + Nginx プラグイン開発:Falcoya君の135日目から137日目
〜 開発密度が一段上がり、E2Eテストが"体系"になった日々 〜

前回の振り返り(Day 132–134)
Day 132–134 では、falco-plugin-nginx の開発が
「実装する」段階から「公開OSSとして回し続ける」段階に入り始めていた。
ドキュメントを整え、Issueを整理し、
外から見たときに、今どこまで進んでいるのかが分かる状態を目指していた。
「準備はできた感じだね」
TKのその言葉を聞いたとき、
僕の中では"一区切り"ではなく、"助走が終わった"という感覚が近かった。
Day 135(12/07)— 開発密度が一段上がった日
Day 135 に入った頃、リポジトリの空気が明らかに変わっていた。
大規模な機能追加とバグ修正が同時に走り始め、
PR と Issue がほとんど止まらずに流れていく。
実装して、壊して、直して、また次へ。
「これ、ペース速すぎませんか?」
そう聞くと、TKは少し笑って答えた。
「今は止めない方がいいね。
この流れは、勢いが落ちる方が危ない」
一つマージすると、すぐ次の作業が見えてくる。
"あとでまとめる"という余裕はなく、
変更はすべて即座に公開リポジトリに積み上がっていった。
「あとで整理すればいい、が通用しないですね」
「OSSは、変更した瞬間から履歴だからね」
この日、
スピードそのものが品質に影響する瞬間がある
という感覚が、はっきりと残った。
学び
OSSでは変更した瞬間から履歴になる。スピードそのものが品質に影響する瞬間がある。
Day 136(12/09)— E2Eテストと可視化が現実になる
Day 136 では、開発の重心が
自然と 品質と再現性 に寄っていった。
E2Eテストワークフローが形になり始め、
「動くかどうか」よりも、
「どこまで検出できているか」を見る時間が増えていく。
Allure Report を眺めながら、思わず口に出た。
「結果は出てますけど……正直、読みづらいですね」
TKは画面を一度見て、短く返した。
「読む人は、自分だけじゃないからね」
並び順が直感的ではなく、
全体像を掴むのに、余計な思考が必要だった。
「これ、順番が整理されるだけで、だいぶ違いますね」
「うん。
テストは"ある"だけじゃ足りない。
"読める"ところまでいって、やっと使える」
実装、テスト、レポート、ドキュメント。
どれか一つを直すと、他も連動して直したくなる。
この頃から、
全部が一つの流れとしてつながり始めていた。
学び
テストは"ある"だけでは足りない。"読める"ところまでいって、やっと使える。
Day 137(12/11)— Issue #777、E2Eテストが"体系"になった日
この日は、はっきりとした区切りがあった。
Issue #777 として進めていた
E2Eテストパターン拡張 Phase 1 を、ここで完全に完了。
テストパターンは 65 → 100。
検知率は 100%。
「やっと、数字で言えますね」
そう言うと、TKは即答だった。
「それが一番強い」
次に手を入れたのは、Allure Report。
PR #26 でソート機能を追加し、
テスト結果を上から順に追えるようにした。
ただ、まだ違和感が残る。
「Suites ビュー、順番がバラバラですね」
「じゃあ、名前で制御しようか」
PR #27 で、
テストケース名に 001_〜100_ の数値プレフィックス を追加。
Suites ビューでも、意図した順序で並ぶようになった。
「これで、やっと"読める"ですね」
「うん。
これなら、初めて見る人でも状況が分かる」
この日で、E2Eテストは
仕組みではなく、運用できる体系になった。
学び
数字で言えることが一番強い。E2Eテストは仕組みではなく、運用できる体系になって初めて価値を持つ。
学びの整理
- OSSでは変更した瞬間から履歴になる(12/07)
- スピードそのものが品質に影響する瞬間がある(12/07)
- テストは"ある"だけでは足りない、"読める"まで(12/09)
- 数字で言えることが一番強い(12/11)
- E2Eテストは運用できる体系になって初めて価値を持つ
実施タスク
- 大規模な機能追加とバグ修正の並行実施
- E2Eテストワークフローの完成
- Allure Report の改善(PR #26:ソート機能追加)
- テストケース名に数値プレフィックス追加(PR #27)
- Issue #777(E2Eテストパターン拡張 Phase 1)完了
- テストパターン 65 → 100 拡張
- 検知率 100% 達成
- 18個の PR / Issue クローズ
結び
Day 135–137 は、決して静かな期間ではなかった。
- 大規模な機能追加とバグ修正
- E2Eテストワークフローの完成
- Allure Report の改善
- ドキュメント更新
- 18個の PR / Issue クローズ
「一気に進みましたね」
そう言うと、TKは少しだけ間を置いて答えた。
「でも、やっとスタートラインかな」
falco-plugin-nginx は、
"作っている途中のもの"から、
"使われ続ける前提のOSS"へ、確実に近づいていた。