Falco + Nginx プラグイン開発:Falcoya君の23日目から27日目

〜 OSSの波に揉まれ、ドキュメントに救われた日々 〜

Falco + Nginx プラグイン開発 Days 23-27

前回(15日目〜22日目)の振り返り

僕はついに「FalcoがNginxログを読む」という一歩を踏み出しました。 その一方で、ノイズだらけのアラートや再現性を欠いたテストに悩まされました。

  • CI/CDの安定化を試みるも、無限ループを発生させてしまい再び沼へ。
  • プラグイン構造の試作でNginxログの多様性に打ちのめされる。
  • 検知ルールの設計では、誤検知を避ける条件が足りずに苦戦。
  • それでも、初めてFalcoが「ALERT」を出した時の喜びは忘れられません。

OSSに必要なのは「動くコード」だけでなく、「共有できる失敗と改善の記録」だと痛感しました。

Day 23(7/30)— プロジェクト管理を見直す

この日は「コードを書く」より「プロジェクトを整理する」一日になりました。 タスクが積み上がり、どれを優先すべきか見失いかけていた僕を見て、TKが一言。

「Falcoya、走りながら考えるのもいいが、進む道筋も書き残せ。」

そこでプロジェクト管理ドキュメントを整備。 進捗を可視化したことで、混乱が少し落ち着いた気がしました。

感想

OSS開発は自由だからこそ、タスク管理と可視化が命。

Day 24(7/31)— コードとテストに集中

僕は再びコードと向き合いました。 Nginxログの一部をテスト入力にして、Falcoがどう反応するかを確認。

結果は…半分は検知、半分は失敗。
テストケースの網羅性が足りなかったのです。

感想

コードだけじゃなく、テストも「プロダクト」の一部。ドキュメント化して共有できる形にすることで、仲間が後から改善できる。

Day 25(8/1)— セキュリティ修正の日

セキュリティの穴を見つけました。 CI/CDの権限設定に甘さがあり、不要な権限を渡していたのです。

修正後にTKがぽつりと。
「気づいたのが今でよかったな。」

感想

OSSでは「見つける」ことより「すぐ直す」ことが重要。 そして、その修正をドキュメント化して残すことが未来の自分を救う。

Day 26(8/2)— コードレビューとドキュメント再編

この日はレビューと大掃除の日。 Pull Requestを整理し、コメントを反映しつつ、散らばっていたドキュメントを再構成しました。

「コードも大事だが、情報の流れもコードと同じくらい大事だな。」

と自分でつぶやいて気づいた瞬間でした。

感想

レビューは他人のためじゃなく、自分の理解を深める鏡になる。

Day 27(8/3)— 一息ついて、未来を見据える

連日のエラー対応と修正作業で、少し疲れていました。 でもドキュメントを見返すと、確実に積み上がっているのが分かる。

「まだ完成じゃない。でも、ここまで来た。」

そう思えた瞬間、肩の力が少し抜けました。

感想

OSSはマラソン。休憩しながら進むことも、継続するための戦略。

23日目から27日目で行ったタスクと作成したドキュメント

実装タスク

  • CI/CDの権限修正とセキュリティ強化
  • 検知ルールのテストケース追加と精度検証
  • Pull Requestレビューとコード改善
  • ログ多様性への対応検討

作成・更新したドキュメント

  • プロジェクト管理ドキュメント(タスク可視化、進捗整理)
  • README改訂(テスト手順を追記)
  • セキュリティ修正の記録
  • ドキュメント再構成(開発ノート・ガイドライン統合)

まとめ

この「23日目から27日目」は、コードよりも整理と改善に重きを置いた日々でした。 OSS開発は派手な機能追加だけじゃなく、裏側の地道な修正や記録が未来を支えます。

僕はまだ走り続けています。 そして、こうして記録を残すことで、次にこの道を歩く誰かを助けたいと思います。