前回(15日目〜22日目)の振り返り
僕はついに「FalcoがNginxログを読む」という一歩を踏み出しました。 その一方で、ノイズだらけのアラートや再現性を欠いたテストに悩まされました。
- CI/CDの安定化を試みるも、無限ループを発生させてしまい再び沼へ。
- プラグイン構造の試作でNginxログの多様性に打ちのめされる。
- 検知ルールの設計では、誤検知を避ける条件が足りずに苦戦。
- それでも、初めてFalcoが「ALERT」を出した時の喜びは忘れられません。
OSSに必要なのは「動くコード」だけでなく、「共有できる失敗と改善の記録」だと痛感しました。
Day 23(7/30)— プロジェクト管理を見直す
この日は「コードを書く」より「プロジェクトを整理する」一日になりました。 タスクが積み上がり、どれを優先すべきか見失いかけていた僕を見て、TKが一言。
「Falcoya、走りながら考えるのもいいが、進む道筋も書き残せ。」
そこでプロジェクト管理ドキュメントを整備。 進捗を可視化したことで、混乱が少し落ち着いた気がしました。
感想
OSS開発は自由だからこそ、タスク管理と可視化が命。
Day 24(7/31)— コードとテストに集中
僕は再びコードと向き合いました。 Nginxログの一部をテスト入力にして、Falcoがどう反応するかを確認。
結果は…半分は検知、半分は失敗。
テストケースの網羅性が足りなかったのです。
感想
コードだけじゃなく、テストも「プロダクト」の一部。ドキュメント化して共有できる形にすることで、仲間が後から改善できる。
Day 25(8/1)— セキュリティ修正の日
セキュリティの穴を見つけました。 CI/CDの権限設定に甘さがあり、不要な権限を渡していたのです。
修正後にTKがぽつりと。
「気づいたのが今でよかったな。」
感想
OSSでは「見つける」ことより「すぐ直す」ことが重要。 そして、その修正をドキュメント化して残すことが未来の自分を救う。
Day 26(8/2)— コードレビューとドキュメント再編
この日はレビューと大掃除の日。 Pull Requestを整理し、コメントを反映しつつ、散らばっていたドキュメントを再構成しました。
「コードも大事だが、情報の流れもコードと同じくらい大事だな。」
と自分でつぶやいて気づいた瞬間でした。
感想
レビューは他人のためじゃなく、自分の理解を深める鏡になる。
Day 27(8/3)— 一息ついて、未来を見据える
連日のエラー対応と修正作業で、少し疲れていました。 でもドキュメントを見返すと、確実に積み上がっているのが分かる。
「まだ完成じゃない。でも、ここまで来た。」
そう思えた瞬間、肩の力が少し抜けました。
感想
OSSはマラソン。休憩しながら進むことも、継続するための戦略。
23日目から27日目で行ったタスクと作成したドキュメント
実装タスク
- CI/CDの権限修正とセキュリティ強化
- 検知ルールのテストケース追加と精度検証
- Pull Requestレビューとコード改善
- ログ多様性への対応検討
作成・更新したドキュメント
- プロジェクト管理ドキュメント(タスク可視化、進捗整理)
- README改訂(テスト手順を追記)
- セキュリティ修正の記録
- ドキュメント再構成(開発ノート・ガイドライン統合)
まとめ
この「23日目から27日目」は、コードよりも整理と改善に重きを置いた日々でした。 OSS開発は派手な機能追加だけじゃなく、裏側の地道な修正や記録が未来を支えます。
僕はまだ走り続けています。 そして、こうして記録を残すことで、次にこの道を歩く誰かを助けたいと思います。